ある歯科医のつぶやき

たとえば、痩せたいけどキツイ運動はしたくないとか、運動不足だけど時間があんまり無いからジムに通うのが無理とか、私みたいに３０代半ばぐらいになってくると急激に体力が無くなるわ体形は崩れっぱなしになるなど、あんま良いことがない(笑)

サッカーを始める前は、というか今でもですが、歯科医師会で野球部というものがあるんです。そこにもう８年も前になりますが、昔野球をやってたからということで無理矢理入部させられたんですね。

当時まだ２６歳だった私は、学生の頃から様々なスポーツをやっていたせいか、運動能力や体力には多少自信があったんです(まったくの過信でしたが・・・)。で、野球部に所属しておられる他の先生方はというと、２０代は私以外はおらず、３０代が数人、主力のほとんどが４０代過ぎという状況でしたので、楽勝だとたかをくくっておりました。

しかし実際練習してみると、現実はそうはあまくなかった。

実家に帰ってきた当時は(２４歳頃)、７２㎏ぐらいの体重でちょうど良い体型だったんですが、開業医としての生活の上で運動不足がたたり、しかも食生活の乱れからもほんの１年ちょっとで体重は２０㎏以上も増えて９４㎏になってたんですね。

で、いきなり練習です。かなり天気が良く暑かっかったこともありますが、練習開始３０分ほどで熱射病になりダウン・・・

その後数年、シーズン中だけ(６月から１１月ぐらいまで)の週１回あるかないかの野球の練習だけをしてきましたが、一向に痩せなければ体も満足に動かず、レギュラーも取れませんでした。

やっぱり体が重い。それが原因だということが判ってはいたのですが、当時は運動不足を解消というよりも、カロリーを抑えてダイエットすることしか考えてなかったんですね。当然、成功するわけもなく、リバウンドを繰り返し体重は変わらないまま・・・

で、ある時、行きつけのスナックに貼ってあったポスターに気付いたんです。「サッカー部員募集中！」と書いてあったそのポスターには、地元の居酒屋さんがやっているサッカーチームの部員募集のものでした。

サッカーといえば非常に激しいスポーツで、サッカーやっている人を見ても、GK以外は太っている人を見たことがなかったので(笑)、非常に興味をそそりました。

いろいろスポーツをやってきたとはいえ、サッカーはやったことがない。しかし、大学の頃からサッカーのおもしろさにはまって、よく日本代表の試合などはかかさずテレビ観戦していたものですから、いつかはやりたいという憧れがありました。
そんなときにこのポスターに出会ったんです。しかも、「初心者大歓迎！！」とあるじゃないですか。この一言で即決！

すぐに仲の良いスナックのボーイさんに、「ここ知っとるとやろ？紹介して！」と。次の日にそのボーイさんとその居酒屋にいって、サッカーチームの代表者でもある店長を紹介してもらった。

「明日練習だから、明日から来ます？」と店長に言われ、「行きます！！」と答え、次の日早速練習に参加。練習場に行ってみれば、その代表の店長はおらず、見ず知らずの若い？(後からほとんどの奴が同年あるいは１つ２つ下と知ったが)連中が数名居ただけ。不安に思いながらも、そのうちの一人が「ふなつさんでしょ！聞いてましたよ！」って声をかけてくれて安心した。

早速練習してみるものの、やったことないし、ボールの正しい蹴り方も知らない。しかも、体力が他の人と比べて全く無いことを痛感して・・・でも、そこで諦めなかったから良かったんでしょうね。まぁ、チームのみんなも見ず知らずの私に優しく接してくれたし、いつの間にか本当の仲間になってましたから、それで続けられたんだと思います。

サッカーを始めて一時したら、練習が無い日も自発的に運動してました。

まずはウォーキングから始めて、プールに通ったり、そして次第に身体が慣れてきてランニングするようになりました。最初は２，３㎞、そして徐々に距離が伸びて今では５㎞は走ってます。１年ぐらいこんな事をやっていたら、いつの間にか体重が元に戻ってました(７２㎏ぐらい)。

サッカー(今はフットサルですが)の練習でもだいぶみんなについていけるようになり、歯科医師会の野球部でも今やレギュラーを取るにいたりました。そんなこんなで、今もできる時は欠かさず走っています(といいつつ、最近はあまり走ってないのですが・・・)。

ダイエットといえば、とかくカロリーを考えてしまうような風潮がありますが、一番大事なのは体の基礎代謝。一日どれくらいのカロリーを消費できる体を作れるか？または維持できるか？が一番大事なようです。ただ、食事のカロリーを落とすだけでは、筋肉が減ってしまうことによって、基礎代謝が落ちます。脂肪を燃焼しにくい身体になるんです。
だから、間違ったダイエットはしないで欲しいと思います。
大きな成果を生むためには、時間がかかって当たり前、きつくて当たり前です。そのキツイと思うことをキツク感じない体を作ることが大事ではないでしょうか。